北村紗衣さんの著書『女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選』で紹介されていた作品『ドリーム』を観ました。
結論から言うと――最初の30分は胸が痛くて辛かったけれど、観て本当に良かった映画です。
差別の現実に怒りを覚える序盤
舞台は1960年代、アメリカ・NASA。
優秀で努力家な黒人女性たちが、職場で理不尽な差別を受けながらも夢を諦めずに奮闘します。
観ていて最初のうちは本当に辛かったです。
黒人女性というだけで軽視され、トイレやコーヒーすら分けられている。
頭では知っていたつもりでも、映像で突きつけられると胸が締めつけられました。
それでも彼女たちは、努力を続け、誇りを持って働き続けます。
大学院を出て、家庭を持ちながらも、理不尽な環境に屈しない姿にただただ尊敬の念を抱きました。
女性同士の支え合いと希望
作品の中では、同僚であり友人でもある女性たちの絆が描かれています。
彼女たちは時に冗談を交わし、時に励まし合いながら、過酷な職場で生き抜いていく。
友情と連帯の力が、観ているこちらにも勇気を与えてくれました。
そして少数ながら、黒人女性を「人」として扱う白人男性も登場します。
今となっては当然のことでも、当時それがどれほど素晴らしい行動だったかを思うと、感動してしまいました。
ネタバレ感想
ネタバレ感想
序盤の理不尽な展開に心が折れかけましたが、中盤以降、主人公たちが実力を認められていく展開には爽快感しかありません。
特に印象に残ったのは、上司ハリソンがキャサリンの訴えを受けて「白人専用トイレ」を壊す場面。
彼の無関心さが変化していく瞬間に、社会の小さな前進を感じました。
メアリーが夫の反対を乗り越え、エンジニアになるための一歩を踏み出す場面も涙なしでは観られません。
家族、とくにパートナーに夢を否定される辛さを想像すると、彼女の決意と夫の理解が本当に尊く思えます。
ジムとキャサリンの恋愛も温かく、プロポーズのシーンでは自然と涙がこぼれました。
結婚式の笑顔が本当に幸せそうで、報われた気持ちになります。
そしてラスト、有人飛行の成功シーン。
キャサリンたちの努力が実を結ぶ瞬間に、思わず拍手してしまいました。
おわりに
『ドリーム』は、理不尽な時代を生き抜いた黒人女性たちの実話をもとにした作品です。
彼女たちの知性、勇気、友情――そのすべてが眩しくて、観終わったあとに深い感動と爽快感が残ります。
このような先人たちが理不尽に挫けず、努力を続けていたからこそ、現代の女性もまだ差別は残りつつも、少しずつ改善してきたのかと思うので、本当にこのような先人たちを尊敬します。
「努力しても報われない」と感じたときにこそ観てほしい映画。
すべての女性、そして働く人たちにおすすめしたい一作です。


