はじめに
『逆転裁判123 成歩堂セレクション』は弁護士の主人公である成歩堂が法廷を舞台に事件の真相を明らかにしていくゲームで、123の3つのゲームがセットとなった作品です。
最初に発売されたのは、2001年の逆転裁判1であり、そこから何度もリメイクやリマスターをされてきた名作です。
およそ10年ぶりに『逆転裁判123 成歩堂セレクション』を再プレイしました。
セールの際に購入していたものの、なかなか手をつけられず……ようやくプレイ。
DLセールの常連なので、安く楽しみたいのであればDLでセール期間中に買うのがおすすめす。
むしろこの内容でこの価格はお得すぎると感じました。

サイバンチョ、シリーズ通して良いキャラしています。
今プレイしても色褪せない面白さ
事件を自分の手で立証していく爽快感、そして登場人物たちのコミカルな掛け合い。
20年近く経った今でも、シリーズの魅力はまったく衰えていません。
現実ではあり得ないような展開でも、それを自然に受け入れられる世界観づくりが上手く、プレイ後もしばらく余韻が残りました。
特に1作目は「証拠を突きつけて真実を暴く快感」が圧倒的。
テンポも良く、シンプルな裁判システムが洗練されていて、改めて名作だと実感しました。
推理ゲームとしての完成度と演出の高さ
2作目・3作目では、ストーリーに深みと切なさが加わり、シリーズの集大成にふさわしい内容でした。
特に『3』の最終話は、シリーズ全体を貫くテーマが集約されており、感動で涙が止まりませんでした。
音楽も素晴らしく、「追求」などの名曲が流れるたびに胸が高鳴ります。
当時から定評のあったBGMですが、今聴いても完成度が高く、ライブイベントが開催されるのも納得です。
宝塚版もおすすめ
実は『逆転裁判』は宝塚でミュージカル化もされています。
原作の世界観を見事に再現しながらも、宝塚らしい華やかさとアレンジが加わり、特に御剣ファンにはぜひ観てほしい作品です。
ネタバレあり感想
ここからは、123のネタバレを含む感想となります。
第1作『逆転裁判』――すべての原点、爽快な推理体験
1作目は、次々と予想外の展開が訪れるテンポの良さが魅力でした。
チュートリアルで操作に慣れたと思った矢先、ヒロインの千尋さんがまさかの退場――衝撃の幕開け。
しかしその後も霊媒で再登場し、物語を支えてくれるという意外な展開に引き込まれます。
「トノサマン事件」では、事件の全容が明らかになるたびに驚かされ、シリーズ屈指の面白さ。
証言をゆさぶり、証拠を突きつけ、真実を導く――推理ADVの醍醐味が凝縮されていました。
システムはまだシンプルですが、その分テンポが良く、シリーズ中でも特に「推理の爽快感」が強い作品だと思います。
「蘇る逆転」の科学捜査パートはやや作業感があったものの、シリーズを語る上では欠かせないエピソードです。
第2作『逆転裁判2』――正義とは何かを問う物語
2作目では、犯人にも同情の余地があるケースが多く、単なる勧善懲悪に留まらない深みが生まれました。
特に未実のエピソードは印象的で、彼女の選択がどれほど絶望的だったかを考えると胸が痛みます。
また、成歩堂が「弁護士としての正義」か「人命の安全」かを選ばされる最終話も圧巻。
単なる推理ゲームを超え、人間の心情を描く物語として昇華されていました。
この2作目でシリーズは一段階進化したと感じます。
第3作『逆転裁判3』――過去と絆が交錯する完結編
3作目は、全体として「綾里家の物語」を美しく締めくくる作品でした。
特に最終話では涙が止まらず、シリーズの集大成と呼ぶにふさわしい内容です。
真宵ちゃんの嘘の証言や、ゴドーの告白など、登場人物それぞれの想いが交錯し、彼らの成長や「守る強さ」に心を打たれました。
また、御剣が弁護側に立つという驚きの展開も、「逆転裁判」らしい大胆さでありながら、世界観の中にきちんと落とし込まれているのが見事でした。
おわりに
1は成歩堂の原点、2は狩魔一族の因縁、3は綾里家の結末。
この3作はそれぞれが独立しつつも、全体でひとつの物語として美しく完結しています。
今プレイしても全く古びず、むしろ時を経て深みを増した名作だと感じました。

